登山装備で行く秘湯 ~富山県編~

~富山県編~

北海道のワイルド感あふれる野湯もあれば、山小屋に設置されている秘湯が長野にありました。長野の毎年解体されて再び6月に組み立てられる山小屋に併設されている秘湯もあります。どちらにしても、秘湯と呼ぶのにふさわしい温泉ですね。もちろんまだまだ秘湯とよばれる温泉があります。それも富山県に三つほどありますので、ご紹介しましょう~

富山県にある秘湯

富山県にある秘湯に行くには、最低の歩きが約5時間です。たくさん歩く秘湯にはなんと13時間歩いてたどり着くことができる秘湯があります。どちらしても、かなりの歩きになるので、登山靴はもちろんですが登山の装備も必要になります。そして山の天気は変わりやすいものなので、基本的に雨具は絶対です。ザックの上に入れて、雨が降ってきても直に着用できるように準備万端にして秘湯目指して出発しましょう~

高天原温泉:別名からまつの湯

秘湯の中の秘湯!!まさにキングオブ秘湯なんてものがあれば、まちがいなくチャンピオンクラスの秘湯です。チャンピオンクラスの秘湯は、富山県富山市の北アルプス中部山岳国立公園のさらに奥にあり、黒部川源流付近の水晶岳の麓、標高2,100メートルにあります。その名前は「高天原温泉」です。

かなりの山奥にあるので、1日でたどり着くことはまずムリです。途中の山小屋に1泊してようやく「高天原温泉」にたどり着くことができます。もちろん山小屋経由で1泊しないといけないので、トレッキング程度の装備ではダメです。かなり本格的な登山の装備で望まないと「高天原温泉」には行くことができません。

そしてこちらの「高天原温泉」に宿はありません。近くにあるのは山小屋の「高天原山荘」です。長野の「白馬鑓温泉」の山小屋よりも、もうちょっと山小屋から離れていて、「高天原山荘」から「高天原温泉」までは降りで約20分かかり、帰り道になると登りになるので30分ほどかかります。

よって、「高天原温泉」に入るのには山小屋からも登山靴がマストアイテムになりすね。グギッと捻挫でもしたら大変なことになってまいます。温泉のあとに安全に下山するためにも、本格的な登山装備で「高天原温泉」を目指してください。

「高天原温泉」への登山ルートはいくつかあります。最短の登山ルートは、、富山地方鉄道・有峰口駅から夏季に運行される富山地方鉄道の夏山バスに乗り終点の折立からの登山道になります。

太郎平小屋を経てから、薬師沢小屋まで谷を下ります。そしてそこからは、雲ノ平を経て行くコースと、黒部川沿いに作られている大東新道を経て行くコースがありますが、こちらのコースの方は一般登山道ではありません。河原を歩いたり、時には川を泳いだり…という場所もあるのでかなり難しい場所です。特に注意をして欲しいのが、黒部川の増水の時です。この時は本当に危険んです。実際に死亡事故も起きているので、必ず近隣の山小屋で情報を得たうえで判断をくだしてください。雲ノ平を通るルートの所要時間は、だいたい徒歩で13時間になっています。

仙人温泉

こちらも富山県になる温泉で、黒部市宇奈月町にあります。黒部の中でもとっても奥深いところにあるのが仙人温泉小屋です。もちろん夏のみの登山シーズンのみの営業で、小屋開きになるのはヘリコプターの荷揚げから始まります。仙人池から1時間ほど下ると、そこには仙人温泉の露天風呂があります。仙人ダムから入る場合には、登りで3時間になります。黒部峡谷鉄道欅平駅から歩くと、約8時間で仙人温泉に到着です。

嬉しいことに、秘湯愛好家のための入湯記念手ぬぐいが販売されていますが、手ぬぐいの料金は800円入湯料金は500円です。

混浴露天風呂がありますが、近くに登山道があるため女性が混浴露天風呂に入る場合には、水着の着用もしくはバスタオルを自分で準備しての入浴になります。山小屋に宿泊の方は入湯料金が含まれている宿泊料金になっています。

阿曽原温泉(あぞはらおんせん)

こちらの温泉を管理しているのは、近くにある「阿曽原温泉小屋」が温泉を管理しています。毎年の営業時期は登山シーズンのみの営業で、7月から10月のみ入浴ができます。「阿曽原温泉小屋」が完成したのは昭和24年(1949年)のことです。水平歩道・日電歩道(通称:下廊下)と仙人温泉方面への中継地として利用されているので、秘湯制覇を狙っているなら「阿曽原温泉」と「仙人温泉」のふたつを一緒に制覇されても良いと思います。

「阿曽原温泉」があるのは、山小屋から徒歩で5分~10分ほど下った場所にありますが、こちらの温泉は露天風呂がひとつだけになっているので、時間を区切って男女で交代しての入浴方法になっています。「阿曽原温泉小屋」と「阿曽原温泉」のお風呂の入り口に、男女別の時間割があるので確認した上でご入浴ください。ちなみに夜の20時~21時以降になると混浴になります。

入湯料金は2014年現在で500円になりますが、小屋に宿泊する方は入湯料金は不要で無料で温泉に入ることができます。こちらの温泉を現在運営しているのは、富山県の山岳警備隊員が転身したオーナーが経営している山小屋になっていて、テントを設営できるキャンプ指定地もあります。

こちらの山小屋も豪雪地帯ということもあって、おまけに「阿曽原温泉」がある阿曽原地区は雪崩が追い場所という土地柄もあり、「阿曽原温泉小屋」はプレハブ造りになっていて、毎年秋の営業が終了すると解体されて、初夏に組立られる山小屋なので、長野の「白馬鑓温泉小屋」と同じスタイルになっています。

日本一危険な温泉と阿曽原温泉は呼ばれることがありますが、その理由としてあるく登山道が上級者向けの登山道というのが理由です。通行に危険を伴うことから、日本一危険な温泉とも呼ばれる所以です。アクセスは黒部峡谷鉄道欅平駅より水平歩道経由で約12キロメートル、または関電トンネルトロリーバス黒部ダム駅より日電歩道経由で約19キロメートルで、徒歩で約5時間の登山道を歩きます。

阿曽原温泉の歴史

仙人谷ダムを建設するために、ダム建設用の資材を運搬するためのトロッコ軌道(現:関西電力黒部専用鉄道)トンネルが掘削された時に、阿曽原谷付近で160℃を超えるというとても高温の岩盤に行き当たっったため工事が難航しました。この工事が難航した区間は「高熱隧道」と呼ばれています。そしてなんとか無事にトンネルは開通しましたが、トンネルが開通した後に導水管の設置をしたこで若干の温度は下がりましたが、それでもやはり40℃前後を保っています。

阿曽原温泉の風呂は、このトンネルにつながる坑口のすぐ脇にあるため、お風呂に使われるお湯はトンネル内から引かれています。このトンネル掘削をする時には、阿曽原谷にコンクリート造りの6階建の建物でそのうち2階までは鉄筋入りの作業員宿舎が建設されました。ところが、トンネルが貫通した後の昭和15年(1940年1月8日)の未明に、阿曽原谷で発生した泡雪崩の直撃を受けて倒壊しました。そしてこの直撃を受けた直後に発生した火災によって、かなり多くの死傷者を出す惨事となりました。今ある阿曽原温泉小屋は、この宿舎跡地に設置されているため、旧宿舎の基礎部分が残っているのを確認することができます。

平家の落人伝説が伝わる秘境の温泉をご紹介しましょう

平家の落人伝説と落人時代の習慣が、未だ残る秘境の温泉地のひとつに奥鬼怒温泉郷があります。秘境の温泉宿を尋ねるには、アクセスが悪いのが普通で、徒歩で3時間歩いていくしか手段がない宿もあります。秘境の地といわれるところには、平家の落人伝説がたくさん残っています。源氏から逃れるために人里離れた場所へ逃げ、そこで暮らしていたのでしょう。平家落人伝説が残っている土地と、秘境選定100をご紹介していきます。