田代山トレッキング

 田代山は栃木県日光市と福島県南会津町とに境をなす山で、漂高こそ1971mと高くはないが、会津駒ケ岳、帝釈山、尾瀬燧岳などと並ぶ南会津の名峰といえる。この田代山へのアプローチはかなり遠い。湯西川温泉駅からバスで湯西川温泉に行き、タクシーをチャーターして入るか、湯西川温泉駅からタクシーで土呂部経由で入るしか方法はない。近ごろはマイカーで入る人達の方が多くなったので交通に関しては、あまり記さないでおこう。
 田代山への登山口は南会津町側に2ケ所あり、下の方にはトイレが完備しており、もうひとつは猿倉登山口といい大きな標識があるのですぐわかる。いずれも駐車するスペースは充分ある。10分ほど歩くと水場に出る。上と下のコースがここで合流する。これより先には水場はないので補給しておこう。しばらくは森のジグザグのきつい登りが続くが、すぐ灌木帯となり展望が開けてくる。野鳥も多く、ビンズイ、ウソ、キクイタダキなどの高山性の野鳥に出会える。
 小田代は小さな湿原で、上の田代山湿原とほとんど同じ植物が一週間ほど早めに開花している。30分ほどで田代湿原に着く。尾瀬を思わせる広大な湿原、そして初夏なら残雪の会津駒ケ岳が遠くやさしい山並で迎えてくれる感動のパノラマだ。木道は湿原の花で飾られたプロムナードとなる。やはり、初夏が一番花が多い時期で木道沿いにタテヤマリンドウをはじめ、モウセンゴケ、イワカガミなどが鑑賞できる。奥の湿原に入るとワタスゲの大群落が、真っ白なジュータンをひいたように出迎えてくれる。チングルマ、ニッコウキスゲなども南斜面に多く分布している。森の中には避難小屋と立派なトイレも完備しており、小屋の中には田代山開山の祖、弘法大師像が安置されている。帝釈山へ行く人は小屋の左手を下る。ブナやシラビソの原生林の中の道を上り下りをくり返しながら進むと展望の開けた山頂だ。尾瀬燧岳、日光白根山、男体山など大パノラマが満喫できる。

日光市側ルートから田代山へ

 日光市側ルートの最大の魅力は、シャクナゲの大群落がどこまでも続く尾根歩きと言える。新しく開かれた日光市と南会津町の県境を登って行くとすぐ森に入り、旧道にぶつかる。左は車道に戻るので右に入る。細い道だがしっかりしているから心配ない。
 しばらくするとシャクナゲの大群落となる。展望も開け出し岩場まじりの尾根道を上り下りをくり返す。熊笹帯に入ると田代山への直登がはじまる。20分~30分で田代山の南斜面の細い道に出る。ここでもハクサンシャクナゲの大群落が出迎えてくれる。道を右にとれば田代山湿原に出る。

イベントカレンダー(2010年09月)

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