奥鬼怒温泉は秘境の温泉地

奥鬼怒温泉は秘境の温泉地

「鬼怒川温泉」といえば東京からの観光客が、年間200万人以上訪れる熱海や箱根と並ぶ温泉の町です。鬼怒川温泉があるのは栃木県日光市という土地柄から、パワースポットで有名な『日光東照宮』や奈良時代に創建された、比叡山・東叡山と並ぶ大本山の日光山輪王寺もあるため、古くから日光を詣の僧侶さんや大名の方たちが、当時の呼び方は「滝温泉」という名前で温泉が利用されていました。

そんな日光にある温泉といえば、すぐに「鬼怒川温泉!」と名前があがるほど知名度が高い温泉地ですが、それに奥が付いている温泉地はご存知でしょうか?!「奥鬼怒温泉」です。鬼怒川の源流部付近にある奥鬼怒温泉や平家の落人でも有名な湯西川温泉などの見所をご紹介いたしましょう。

湯西川温泉・川俣温泉・奥鬼怒温泉

「奥鬼怒川温泉郷」といわれる温泉地のエリアは、もちろん日光国立公園の中にあります。鬼怒川の源流部付近にあるため、尾瀬や高原湿原にある標高2020メートル前後の鬼怒沼への登山客の利用客も多くいます。そして「湯西川温泉」は「湯西川」という名前の由来にある湯西川の渓谷沿いにある温泉地です。平家の落人伝説の残る集落もあり、とても風情溢れる温泉地です。同じく平家の落人伝説が残るのが「川俣温泉」です。

奥鬼怒温泉郷

奥鬼怒四湯と呼ばれいるのが、加仁湯(かにゆ)・八丁の湯(かにゆ)・八丁の湯・日光沢温泉・手白澤温泉(てしろさわ)です。すべて源泉はバラバラになっています。このあたりまさに関東最後の秘境と言っても良いほどの、味わい深い景色が広がっています。

それもそのはずで、温泉郷が形作られていったのは昭和初期の頃で、奥鬼怒四湯にはそれぞれ宿が一軒ずつありますが、宿に電話や電気が通るようになったのは、昭和61年:1986年のことです。電気や電話が引かれるようになる前はどうしていたかというと、灯りをとるのにはランプが使われたり自家発電で電気をまかなっていました。どうやってこの宿まで行ったのでしょうか。

電気や電話が引かれた2年後の昭和63年:1988年に、奥鬼怒スーパー林道が開通しました。この奥鬼怒スーパー林道が開通するまではというと、徒歩で訪れるしか他に手段がありませんでしたので、まさに秘湯です。

もちろん冬場になると、奥鬼怒温泉郷の一面は白い世界が広がります。雪を前に静寂が広がる世界を、暖かい露天風呂に浸かりながら思うままに存分に銀世界を堪能できます。

奥鬼怒スーパー林道ができて、かなり便利になりましたがどのように宿まで行くのかというと、「女夫渕温泉」(めおとぶちおんせん)まで行く必要があります。「女夫渕温泉」までは一般車両で訪れることができますが、それより先の奥鬼怒スーパー林道は一般車両の通行が禁止されているので、加仁湯と八丁の湯を訪れる倍には、送迎バスを利用しましょう。

日光沢温泉を利用する場合には、奥鬼怒川歩道を歩き1時間30分から2時間かけて自然を満喫しながら歩きましょう。もちろん積雪時期にはさらに時間がかかります。

手白澤温泉を利用する場合には、遊歩道を歩きながら2時間から2時間半ほどです。鬼怒川源流沿いを歩きながら森林浴を楽しみながら歩きますが、積雪の時期には安全のためにもスーパー林道を歩いていきましょう。スーパー林道には除雪が入るので、冬の時期は安全のためにもスーパー林道を歩いていきましょう。歩くのに自信のない方は、タクシーを利用するのももちろん大丈夫です。

加仁湯
0288-96-0311 チェックイン12:30ぐらい チェックアウト10:00 帰りの送迎バスは9:00か11:20以降
八丁の湯
0288-96-0306(受付時間9:00~19:00) 送迎バスあり
日光沢温泉
0288-96-0316 チェックイン13:00すぎで16:00頃までの到着が希望 チェックアウト(夏期)8:30~9:00 (冬期)9:30 徒歩で1時間半~2時間
手白澤温泉
0288-96-0156 チェックインが16:00以降になる場合は必ず連絡が必要 徒歩で2時間半~3時間

川俣温泉

川俣温泉へのアクセスは鬼怒川温泉駅から日光市営バスで行けます。日光市営バスで「川俣温泉」下車です。川俣温泉は、平家の落人集落と言われていて、温泉の開湯伝説では平家落人の平藤房の発見とされていました。

ところが、はたしてこの平藤房は本当に実在していたのか?!という議論があってから、藤原藤房の末裔の藤原藤四郎が発見したという説にかわりつつあります。藤原藤房も平家家臣だとされているので、平家にゆかりのある人が発見したことには変わりがないですね。

川俣温泉を訪れる人が多い季節は、新緑の緑が鮮やかな季節の5月中旬と、見事な紅葉が広がる10月中旬。そして11月に行われる新そば祭りの時期になると、特にたくさんの観光客が川俣温泉を訪れます。川俣温泉は奥鬼怒温泉と比べると、アクセスは良いのですが秘境の温泉の雰囲気がたっぷりと味わえます。大岩の間を切り裂くような鬼怒川の流れと、緑が豊かな渓谷に宿も渓谷沿いや川俣湖の周辺になるので、緑の中にひっそりとたたずむ温泉宿を味わえます。

川俣温泉には温泉地らしい観光スポットがあります。川俣温泉街の手間にある間欠泉展望台や噴泉橋から見ることができるのが「間欠泉」です。高さ約15メートルまで白煙と湯柱が吹き上がる間欠泉は、約30~50分間隔で轟音とともに蒸気を上げて噴出するのは1~2分。川俣温泉を訪れた時には、フツフツと湧き上がる間欠泉を是非ともみたいものですね。

川俣一柳閣
0288-96-0111  川沿いに3つの貸切風呂あり。予約追加料金不要。
国民宿舎渓山荘
0288-96-0282  貸切檜風呂あり。 チェックインは14:00 チェックアウトは10:00
仙心亭
0288-96-0221 露天風呂から、間欠泉を看ることができます。露天風呂は女性と男性の入れ替え制。
平家平温泉 こまゆみの里
0288-96-0321 直径1メートルの大丸太をくりぬいたお風呂もあり、混浴露天風呂や女性専用露天風呂など温泉を存分に楽しめます。

湯西川温泉

湯西川温泉も日光国立公園の中にある温泉ですが、湯西川温泉の由来になったのは一級河川利根川水系の「湯西川」の渓谷沿いあることから「湯西川温泉」となりました。そしてこちらの温泉も平家落人伝説があります。

温泉は400年の歴史があり、平家の落人の子孫が発見したと伝承されていますが、1185年の寿永4年に「壇ノ浦の戦い」に破れた平家一門がはるか遠くの、この地まで逃げてきてそのまま隠れ住んだといわれています。

平重盛の六男の平忠実が落ち延びたとされていて、源氏からの討伐を怖れた落人たちは息を潜めるようにこの地へ暮らしていたとされていて、800年以上も経った平成の時代になってもその頃の名残りが今も残っています。「端午の節句に鯉のぼりをあげない」「にわとりを飼わない」これはにわとりが高らかに鳴くため。「焚き火をしない」煙をたてない理由。など、湯西川は今でもそのままの風習が受け継がれています。

湯西川温泉の発見伝説

いろいろな諸説がありますが、湯西川温泉の発祥は1573年の天正元年という説が一番有力になっています。平家の落人たちがこの地へ逃げ延びてきてから、だいたい400年ごろ経ったkろになりますが、落人の子孫によって温泉が発見されたとされています。

この地は冬になると、雪が深くなります。特に昔は今よりももっと雪深く冬が長いことだったと思われます。そんな冬の大雪の日のことです。大雪でありながらも、まったく雪が積もらない不思議な場所を見つけます。そして雪が積もらないところに手をのせてみると、そこが温泉の源泉だったといいます。

そしてその源泉の近くからは、先祖様にあたる落人たちが残したのでは?!と思われる平家ゆかりの甲冑であったり刀や剣などが発見されました。おそらく源泉近くの場所であれば、いつの日か落人の子孫達がの手で、平家ゆかりの物が掘り起こされるのでは…と願ってそこに埋めていたのかもしれません。そしてその地こそが、平家塚として年中無休で見学することができます。落人の霊を祭っているとされている塚です。平家ゆかりの甲冑などをそこに埋めたのは、武将としての身分を隠すためです。こちらには、他にも姫たちの金銀財宝も埋められていたそうです。

湯西川温泉の宿&共同浴場

「薬師の湯」という混浴の共同浴場があります。こちらは200円で入浴することができます。「薬師の湯」の対岸に橋の上からよく見える場所には、無料の露天風呂「薬研の湯」と「足湯」があります。また、日光湯西川水の郷観光センターでは、露天風呂がある温泉施設もあります。

湯西川温泉の温泉地から離れていますが、野岩鉄道会津鬼怒川線の駅「湯西川温泉駅」とこの駅に併設されている道の駅「道の駅西川」にも、併設された温泉施設があります。

湯西川温泉にある旅館のほとんどが、渓谷に面している露天風呂があります。紅葉の時期や新緑の時期など、四季を通じてダイナミックな景観を入浴しながら楽しむ事ができます。郷土料理は、湯西川でとれる川魚の虹鱒・ヤマメ・イワナなど、そして山の幸は山菜や舞茸などのキノコ類を楽しむ事ができます。他に旅館によっては、鹿や熊といった郷土料理や山椒魚や野鳥などの郷土料理を味わうことができるので、郷土料理を目当てに訪れる場合には事前に料理内容を確認しておくとよいでしょう。他の郷土料理にはうるち米で着いた餅の「ばんだいもち」をつかった「ばんだい汁」などもあります。

光り輝く氷のぼんぼりとかまくら祭り

湯西川温泉では毎年1月の下旬から1ヵ月の間、「光輝く氷のぼんぼりとかまくら祭」が開催されます。湯西川温泉町の中央にかまくらが登場するほか、沢口河川敷会場には無数の「ミニかまくら」が飾られます。かまくら祭りでは、かまくらのなかでバーベキューをしたり、楽しい雪遊びやそり遊びを楽しむ事ができます。

メイン会場に沢口河川敷会場に飾られている「ミニかまくら」ですが、ボランティアの手で作られているとても可愛らしい「ミニかまくら」です。この祭りの期間中には、ほぼ毎日「ミニかまくら」の中にロウソクに灯りが灯されて、幻想的な雰囲気と風景を味わうことができます。灯りが灯されるのは、週末だけのときもあったり毎日のこともありますので事前に確認されると良いでしょう。

「ミニかまくら」が登場したのは平成16年(2004年)からで、最初は200個ほどの「ミニかまくら」ですが年を重ねるたびに「ミニかまくら」は増えていて、今では1500個以上の「ミニかまくら」になっています。

平家の落人伝説が伝わる秘境の温泉をご紹介しましょう

平家の落人伝説と落人時代の習慣が、未だ残る秘境の温泉地のひとつに奥鬼怒温泉郷があります。秘境の温泉宿を尋ねるには、アクセスが悪いのが普通で、徒歩で3時間歩いていくしか手段がない宿もあります。秘境の地といわれるところには、平家の落人伝説がたくさん残っています。源氏から逃れるために人里離れた場所へ逃げ、そこで暮らしていたのでしょう。平家落人伝説が残っている土地と、秘境選定100をご紹介していきます。